候補者のアピールの欺瞞
あちこち、日本全国の選挙運動やら候補者の過去のブログを見たりしていますが、「庶民派」をアピールしようとするのはハヤリなのでしょうか。
その挙句に嘘というか、有権者が知らないのをいいことに欺瞞的なことを言っている方々がいらっしゃいます。
なぜか平然と公費負担をさせている方に限って、わざわざ「カネのかからないよう印刷代を減らした」などとおっしゃるのも不思議なことに思えます。
知らないと思って言いたい放題でしょうか。
ちょっといかがなものか。
そういう姿勢は議員として信用できるものでは決してないと思います。
やめた方がいいと思います。
1.「多色刷りをやめて二色にしました。経費節減です。」
明らかに間違っています。
印刷はカラーかモノクロかしかありません。一色でも色が乗ったらカラーなんです。
料金は同じです。
そして経費節減と言っても、結局は公費負担させるのでしょうか?
2.「良心的な印刷屋に頼んだ。他はどうも高額にふっかけているんじゃないか?」
この議員は一枚1000円でできたとか言ってます。高いです。
昔に夜店で売ってたプレスリーのポスターだって、そんなにはしませんでした(笑)。
人にあらぬ疑いをかけたところで自分が清廉潔白とは証明できません。
結局は公費負担ですよね。そもそもなぜ安く自費でおやりにならないのでしょうか。
私は全額印刷代は自費です。
どうぞ全国の候補者が見習っていただきたい(笑)。
他にもうひとつ例を挙げたいと思います。
選挙ポスターの裏がシールになっていて貼りやすいものがあります。
これは普通のポスターよりかなり高くなるものなのですが、あれは考えてみると選挙ポスターに人件費とか労賃を含ませていると考えてもおかしくはありません。
色んなお手伝いの方、業務委託をした人たちが候補者のポスターを貼るのに手伝ってくれるということがあります。
そのポスターを貼りやすいようにして一人20枚のところを40枚貼れる。
それが有償でも無償のボランティアでも、その手間を省く、つまり「労賃を含んだ紙」ということになります。
それを公費負担させていることになります。
印刷代以外の部分を公費負担させていることになります。
庶民派を謳いながら、こういう感覚でいることは欺瞞もいいところです。
もともと議員が「庶民感覚」などと言う必要はないと思います。
別に市民は庶民を求めているわけではありません。
仕事をしてくれる人を選ぶのが選挙だと思うからです。
そんなアピールをしたところで、「口で言うほど経費節減ができない人」「仕事ができない人」ということを結果として曝露してしまうなら意味はありません。
私は有権者としてそう考えます。